犬の身体の左右差とは?おうちでできる観察ポイント
犬にも身体の使い方のクセや左右差があります。歩き方・座り方・立ち姿から分かる観察ポイントと、日常的なボディケアの考え方を、犬の理学療法インストラクター師範の学びを土台に解説します。

人に利き手や姿勢のクセがあるように、犬にも身体の使い方のクセがあります。いつも同じ側に重心をかけて座る、曲がるときに片側だけ大回りになる——そんな小さなクセの積み重ねが、「身体の左右差」として現れることがあります。
身体の左右差とは
身体の左右差とは、筋肉のつき方や関節の使い方、重心のかけ方が左右で異なっている状態のことです。
左右差そのものは多くの子にみられるもので、すぐに問題というわけではありません。ただ、片側にばかり負担がかかる状態が続くと、加齢とともに動きづらさにつながっていく可能性があります。日頃から気づいてあげることが、身体をいたわる第一歩になります。
おうちでできる観察ポイント
立ち姿を見る
- 四本の足に均等に体重が乗っているか
- どちらかの足を浮かせ気味にしていないか
- 背中のラインが極端に丸くなっていないか
歩き方を見る
- 歩幅が左右で大きく違わないか
- 頭が上下に大きく揺れていないか
- しっぽや腰が左右どちらかに流れていないか
暮らしのクセを見る
- 座るとき、いつも同じ側に足を崩していないか
- 曲がる方向に得意・不得意がないか
- 段差の上り下りをためらうようになっていないか
スマートフォンで歩く様子を動画に残しておくと、以前との比較がしやすくなります。
気になる変化があったら
明らかに足を引きずる、痛がる様子がある、急に動きたがらなくなった——そのような場合は、まずかかりつけの動物病院を受診してください。痛みやケガが隠れている可能性の判断は、獣医師にしかできません。
日常的なボディケアという考え方
病気やケガの治療は動物病院の役割です。一方で、日々の暮らしの中で身体のクセや緊張に目を向け、やさしく整えていくのは、ご家庭でのケアの領域です。
わんnessのボディコンディショニングは、身体の左右差や関節の動かしやすさを確認しながら、背筋を伸ばすやさしいケアや、緊張しやすい箇所を緩めるケアを行う日常的なコンディショニングです。医療リハビリではありませんが、「うちの子の身体のクセを知る」きっかけとして、シニア期に入る前から取り入れていただけます。
歩き方や姿勢の「あれ?」に気づいたら、そのままにせず、まずは観察と記録から始めてみてください。
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執筆
佐々木 那菜(わんness 代表)
犬の理学療法インストラクター師範。 那覇市を拠点に出張トリミングとボディケアを行っています。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、病気の診断・治療に代わるものではありません。愛犬の体調に不安があるときは、かかりつけの動物病院へご相談ください。



